開業13年目の思い出

こんにちは。折尾は初夏を感じさせてくれるような暖かな日々が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
先日とても心に響く言葉を頂いたのでブログにてご報告させて頂きたくキーボードを弾いております。実は7~8年前ぐらいからですか・・。とりぢゅうに来ていただいている常連様が再婚をなさるということで再婚相手の家族と個室にてお食事をされました。
その日はお店の都合なのですが、うちのスタッフの欠員がでまして忙しい日でしたのでお料理やお飲物等遅れが少しありました。その常連様の強い推薦のもと皆様いらっしゃったに関わらずご不備をかけてしまって正直申し訳ない気持ちで一杯でした。
会計の際その常連様が一人で支払いをすませようとレジにいらしたので丁寧に謝り、今後はこういうことがないようにとお約束をさせていただこうとお話をしたのですが、その常連様が言われた一言が逆に救われたというか、胸に残るお言葉を頂いたんです。

「いやね、こことりぢゅうはどんなことがあっても僕にとっては、心の拠り所なんよね。ほら、前の嫁もね。祝いの日や ハレの日にさ、絶対ここがいいって 言ってたんだよね。もういないけどね。
あれ?

知らなかったっけ?嫁が亡くなったの。

ああ知ってるよね。その嫁と俺にとってもここは唯一特別な場所なのよね。だから、気にしないでよ。」

曖昧ですがその不幸事は去年お話を頂いたのを思い出しました。ですがそこまで前の奥様が気に入って頂いていたとはいざ知らず。その常連様も思い出を大切に想っていらっしゃることが肌で感じとれました。正直嬉しくもあり、熱い思いがこみあげてきて今日の失態をなんとか取り返したく何か自分に出来ることはないかと考え・・・。

僕「嬉しいお言葉です。差し出がましい事かもしれませんが今度の再婚のお話は奥様にはご報告されたのですか?」

「ああ。大丈夫だよ。。」

僕「もしよろしければ、このとりぢゅうのオリジナルボトルの梅酒の4合瓶なんですが奥様に差し上げて欲しいのです。奥様は梅酒がお好きだったでしょうし天国からお祝いして頂けるようにと。」

「うん・・・」

「うん。うん。いつもありがとう。」としわくちゃな笑顔で外へと出ていかれました。

後ろ姿をお見送りしていますといつもご友人の方達と一緒にご来店したときなどに大きな声で笑って明るい イメージがあるのですが、その日はどこか片手にしっかりと瓶を握りしめて帰られるそのどことない後ろ姿を僕は一生忘れられません。

どうか奥様が温かい目で空から見守ってくださいと深々と頭を下げ心の中でつぶやきました。。そんな思い出の一日でした。

これからも変わらず皆様に想い出に残る様なお店づくりに励んでいこうと改めて感じた次第です。ご報告のつもりが長文になりましてすいません。ご朗読ありがとうございました。
とりぢゅう 代表 俵 雅之

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